こんにちわ!ゆんゆんふぁいたーです。
本日は前々回の接合編に引き続き、大きく割れた部位の接合に着手します。
今回の補修は下の写真の右下、ファイバーが破断してズレが生じた箇所です。
アップで見ると下のように完全に面がズレて、手で戻すことはできません。
裏面から見るとこのように折り返しのツラも合いません。
このような場合にそのままFRPで接合すると、全体が、ズレてくっつくので後にパテで整形する際にいくら頑張っても面が出ず、段を消しても歪みが残ります。
よって、まずは面が出るまで患部を切開します。使用するのはグラインダーと2mmの切断砥石。
切り過ぎか、と思うくらいがちょうどいいです。どうせパテで埋めるんですから。ただ、その後の造形のキモになりそうな角などを無くさないようにしましょう。
で、こんな感じに切り落としました。
層状に剥がれたようになっているFRPも剥がしてしまったほうがいいです。染み込まないと結局剥がれたまま封印されてしまいますので…
というわけで、下のように折り返しのツラも合ってきました。これならこのままくっつけても面が出そうです。
それでは簡単に面を出す練習として、養生テープで合わせてみましょう!軽く裏面をクリップで固定してから貼っていきます。
いかがでしょうか、かなり面がでましたね!
下角部は完璧に見えます。
これで面が出ない場合や、固定ができない場合はエーモンステーとドリルビスで固定しますが、今回はキレイに固定できたのでこのまま裏面の接着面をヤスリます。
前回と同じくドリルとサンドペーパー、ワイヤーブラシで行います。
はい、キレイになりましたね!
あとは脱脂して、もう一度養生テープを貼り直したらFRPで貼り付けます。最初の養生テープは削りや脱脂で傷んでますので貼り直した方がキレイに仕上がると思います。
はい、というわけで前回同様にFRPマットを裏側から貼り付けして、接合完了です。
約1時間後、完全硬化する前に養生テープを剥がします。一緒にくっついてしまうと取るのが大変なので。
さて、仕上がりはいかがでしょうか。ほぼ完璧に面は出ています。また、剛性感も元通り!かなり溝は出来ていますがこれなら溝をパテ埋めするだけで元通りですね!
次回は表面からの溝のパテ埋めと、整形を行いたいと思います。