yunyun-fighter’s diary

群発頭痛と闘いながらも一生懸命子育てに仕事に、夢を追いかける人生のブログ。

Qidi tech製3Dプリンター純正スライサーQidi printのサポート設定について

こんばんわ、ゆんゆんふぁいたーです。

 

本日も連続ですが3Dプリンターネタ!!今回はマニアックですが、実際に3Dプリントを実施してわかった、プリント設定、特にプリントがうまくいかなかった場合の対処について、今までの経験をまとめたいと思います。

 

●使用機材

3Dプリンター:Qidi tech x-smart

スライサーソフト:Qidi print

 

 

●基本設定編

基本設定のうち、配置関連は左の列に並んでいます。

ビルドプレートに置く向き、位置、あとはサポートの有無ですね。ざっくりとりあえず形にするだけならこれだけでもイケなくはないです。形はできます。

 

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上の図では左に上から順に、

 

①ファイルを開く

②モデルの配置位置

③モデルのスケール

④モデルの回転

⑤モデルの反転

⑥モデルのメッシュ設定

⑦サポート設定

⑧サポート消し

Wifi設定

 

このあたりまでは正直説明書もいらないかとおもいます。

私も一切調べずにそのままプリントしておりましたので。

 

ただ、問題になるのはその先ですね。

プリントでうまくいかなくなった時、それ以上の操作が必要になります。

そのまえにですが、気づくまで実施せずにもったいなかった点としてプリント前の確認があります。これを以下で説明します。

 

●レイヤー表示と確認方法

下の画像がレイヤー表示です。右下のファイルに保存する、の左のマークを押すと出てきます。これをみれば、どのようなサポートがつけられるか、壁の厚さはどのくらいか、壁のなかはどうなっているかが見えます。

スライスしてみる断面位置は右下のスライダーで調整できます。

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チェックすべきポイントをいかに記載します。

①ビルドプレートとの接合面積は十分か⇒足が足りないとはがれてどっか行きます。

②サポートの量、形、接合は大丈夫か⇒多いとサポートが取れません。

③壁(表面の皮)の厚みは十分か⇒こすれるものだとすぐ穴が開きます。

④サポートがつく面はきれいでなくてもいいか⇒サポートのつく面は汚くなります。

 

ここではざっくりこの通り確認して、オーケーならプリントに移ればいいと思いますが、ここでちょっと微妙な時、もしくは実際プリントしてうまく造形されないときには以下の設定が生きると思いますので記載します。

 


●カスタム編

上記の問題などが発生した場合の変更をいかにまとめます。

 

①問題点:ビルドプレートからはがれてしまう

 


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ゆんゆんふぁいたー的にはこの問題が一番多いです。プリント初期は目が離せない印象です。おそらく検索でこのブログにたどり着かれた方のほとんどがここなのではないでしょうか。

対策A:スティックのりを使う

理由:純正でもついてくるくらいですので塗ればいいのだと思います。が、あまり濃く塗れば、ノリ自体の層で剥がれますので、適度に。。。です。まぁおまじない程度ですね。モデルを変えなくていいというのが一番メリット。

 

対策B:モデルの配置の向きを変える。

理由:造形物がはがれるときは方向性があると思います。ですので、思い切ってモデルの造形配置を90°変えてみるのがいいと思います。モデル時代は一緒というのがメリットです。

 

対策C:アタッチの種類をスカート⇒ラフトに変更する。

理由:ラフトはモデルのしたに樹脂層の風呂敷を1枚ひくイメージですので、剥がれが問題になる場合には有効です。デメリットは無駄にフィラメントを使うということですが、うすくひけばそんなに使いません。この対策が最も効果的です。

変更例:以下参考に。

ラフトマージン:モデルに対してどこまで風呂敷を広げるか。⇒1mmで十分

ラフト厚さ:風呂敷の厚みですね。⇒0.2mmでも厚いくらいです。

 

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②表面層厚さが薄すぎる

 

対策:ウォールライン数を増やす、またはウォールライン幅を増やす

※ウォールライン幅をふやすと成型精度が下がります。

理由:Qidi printはハコ出しではウォールライン数が2か3になっています。

ウォールライン幅が0.4mmの場合1mmそこそこしか壁厚がないことになりますね。

そのため厚みが欲しいときにはそこを変更します。デメリットとしては、一気にプリント時間が長くなることです。

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③サポートが取れない

これはよくあるパターンですが、いままで何度も取れない。。。を経験したもので、対策はやりました。


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対策A:サポート形状を変更 ライン⇒グリッドかトライアングルに

理由:ライン形状のサポートは剛性がなさすぎてバラバラになって細かいサポートが残りやすいからです、立体的に外れるサポートがよいです。

 

対策B:サポート密度を変更 15%⇒10%程度

理由:サポートは少ないほうがとれやすいです。ただ、少なすぎるとサポートできなくなります。急角度な部位がある、という場合には変更しないほうがいいでしょう。

 

対策C:サポートZ距離を変更 0.2mm⇒0.25~0.3mm

理由:サポートとモデルの間の微小距離をふやすことではがれやすくします。当然サポート力が落ちますので、バランスが重要です。他の手段が取れない場合にこちらを選ぶほうがよさそうですね。

 

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以上、今後もこのブログは継ぎ足し継ぎ足し、ゆんゆんふぁいたーの経験値が上がるたびに追加しようと思います。

 

同ソフトでお困りの方の手助けになれば・・・と思います。

 

ゆんゆんふぁいたー