こんにちわ、ゆんゆんふぁいたーのお時間です!
本日は久しぶりの晴天!
梅雨の時期は本当に作業がしにくくて大変ですよね。ゆんゆんふぁいたー家にはカーポートはあるものの、庭から雨水が流れてくる構造なので、地面は結局濡れます。
とにかく晴れを生かして作業します。今回も早朝よりスタート!ジャッキアップだけは毎度のことですが、木っ端に載せたり・・・でエンジン音が出ますので前夜に実施しております。
○今回のメニュー
今回はこちら!そう、フロントのアッパーアームです!
先日のブログでも記載しましたが、JZX100用のアッパーアームを流用します。
下の通り、とっても短いので、その分キャンバーがつく、という超有名流用です。
○同様検討が可能な車種
・JZX110,JZS171,SXE10等
○作業
さて、さっそくタイヤを外すと・・・見ればわかるかんたんなやつや~ん!!!
目の前に見えてますんで、図中の指示なしで行きます!
あれを交換します。
まずは、縦ナックルとの接合部の割ピンを外します。
回転揺動部のボールジョイントは大体これですよね、割ピン&低トルクキャッスルナット&嵌合。
そしたら、ナメに気を付けて緩めます。一度取り外してみて、ねじに渋いなどの問題なければ、ボルトとナットがツラになるくらいに再取り付けします。嵌合を外すからですね~いきなりおちたら怖いので。
そしたら、こちらの図のように、ハンマーでたたきます。
通常のタイロッドエンド用のセパレーター、プーラーはほぼほぼ入らないと思います。それに、この方法で今まで外れなかったことはありませんので、今回もこれです。
ちなみにハンマーは1kgの鉄ハンマーを使用。ゆんゆんふぁいたー力で80%くらいの力でたたいてます。ほぼ全開でちょうどいい感じです。
外れるとガチんという音とともに縦ナックルがナットがわに移動します。
あとは奥側のボルト2本です。
正直、上記の嵌合を外せるかどうかが、この作業のキモ。あとは楽勝だと思います。
使用するのは14mmのストレートロングメガネです。ほんとこのメガネレンチは便利なのでみなさん購入したほうがいいです。なんにでも使える万能工具ってくらい作業には欠かせないですね!!
あとは奥側のボルト2本です。
正直、上記の嵌合を外せるかどうかが、この作業のキモ。あとは楽勝だと思います。
ちょっとゆるめたら、あとは素手でぐるぐる行きましょう。長いので、正直板ラチェでカチャカチャやってるとダルるなりますよ。
全部緩みました!!!
とりあえず、すべてのボルトとナットを外すと、いよいよ縦ナックルが外れて倒れてきます。
縦ナックルは車両の後方奥側に倒すとなんとなくですが自力で保持します。またブレーキホースやABSラインにも負荷がかかりにくいのでその状態にしてさっさと次のアッパーを持ってきましょう。
と、その前に外したアッパー比較。
最近のマークXなどへの流用だと、アッパーアームのジョイント位置の左右(車両でいうなら前後)の変動があるとのことですが、110への流用ではそこは大丈夫そうですね。単純に長さが短い、という感じです。
○取り付け
あとは逆順!!あんまり簡単なので、ちょっと省略します。
奥側のボルト2本をとにかく先にやってくださいね、ついてから手前のボールジョイント部を装着します。
理由は、少しでもテンションがかかると奥側のボルトナメにつながるからです。ボディがわのねじ山を殺すということは・・・・考えたくありませんよね!!
ハイ、出来上がり!!
○車高調と縦ナックルのクリアランス
下の写真は110アッパーアームです。
車高調と縦ナックルはかなり隙間がありますね。ちなみに、こちらの縦ナックルは30mmショートですが、キャンバー補正はありません。
つぎにこちらが、今回装着したJZX100アッパーアーム装着時です。
一気にクリアランスがなくなりましたね!純正サスだと干渉しそうですね・・・??
純正サスでこの組み合わせの流用やるやつはいないでしょうね!!そんなキモい人は110乗りではいないでしょう(笑)
ここで勘がいい方ならわかると思いますが、一番注意しないといけないのは、縦ナックルのキャンバー補正と超ハイレートなばねの組み合わせです。おそらく干渉しますので、そのような場合は、車高調のアッパーにスライド式(ストラット用サスなどで使用するもの)を使って逃げるのが良いでしょう。
すでにサスペンションジオメトリはグチャグチャですが、ここまで車高を下げてとんでもないサイズのホイールを履いているわけですので、気にする必要はありませんね。
○キャンバー比較
下の写真は
アッパーアーム:JZX110
ロアアーム:25mm延長
ロアアームの偏心カム:全寝かせ
ホイールリム幅:9J
ホイールオフセット:+8mm
縦ナックル:30mm短縮、キャンバー補正なし
の組み合わせです。フロントフェンダーとバンパーに干渉が多少あります。
ちなみに実測値でキャンバー角は6.5度
今回のJZX100アッパー流用後はこちら。
アッパーアーム:JZX100
ロアアーム:純正
ロアアームの偏心カム:全寝かせ
ホイールリム幅:10J
ホイールオフセット:+8mm
縦ナックル:30mm短縮、キャンバー補正なし
こちらは実測値でキャンバーは7.3度です。
ちなみに、半年前のアーム類純正状態はこちら。
アッパーアーム:JZX110
ロアアーム:純正
ロアアームの偏心カム:全寝かせ
ホイールリム幅:9J
ホイールオフセット:+3mm
縦ナックル:JZX110純正
こちらは実測値でキャンバーは3度です。
このことから、フロントホイールがかなり内側に入るので、ホイールが太くできる反面、オフセットで逃げる必要がありますし、スクラブ半径も大きくなるので、タイヤハウス内の干渉が増えます。ゆんゆんふぁいたーの車両はある程度タイヤハウス内はつぶし切ってあるので大丈夫ですが、9.5J~10.5Jのホイールを狙う方、235以上のタイヤサイズを履く方は注意しましょう。
○今回の工具
アッパーアーム交換で使用したのはしたの4点。
腕と気合で乗り越えられる系の作業ですね・・・どっちかというと、キャンバーやトーなどの調整能力のほうが必要です。
というわけで今回JZX100アッパー流用しましたが、切れ角アップナックルを生かし切るならロアアーム延長のほうを推奨しますが、そこまで求めないけど、フロントのキャンバーとホイールのリムを稼ぎたい、という方にはJZX100アッパーはおススメです。
ゆんゆんふぁいたー