はーいこんにちわ、ゆんゆんふぁいたーのお時間です。
今回は久しぶりにこちら~子供のおもちゃ、ジョーゼン社製トイラジコンのハマーH2です。黄色いボディにリフトアップ、LEDがかっこいいですよね。イオンやアピタで手に入るので、かなり売れているのではないかと思います。今回はこの故障について、お送りします。
○現象
このハマー、そんなにめちゃくちゃ過走行でもないのに、クラッチが滑っているような加速になっています。モーターはうなりを上げているのですが、じわじわとしか加速しないのです。しかも機械ノイズはそんなになくて、正常な音です。
ちなみに、このジョーゼン社のハマーですが、購入後1週間で、超絶加速が遅くなり、初期不良として修理対応してもらったものになります。当時も息子は自分が新品のラジコンを壊してしまったとひどく悲しんでいました。
今回は、本人はこのラジコンは壊れていない、遅くなっただけでまだ走る、と言い張っていました。おそらく最初の初期不良の時の悲しみを再度味わいたくないのでしょう、ただ、ほんとに壊れてます。ゆんゆんふぁいたー家ではダマシダマシは許しませんので、徹底的に調べて、原因や対策を考えたいと思います。
○分解
というわけで、まずは分解ですね。機械ですし、だれかが組み立てたものですから、多少不可逆な部分はあっても、必ず分解できます。どうせ壊れているのですから、自信をもっていきます。
まずはタイヤを外します。この手のラジコンはただ挿してあるだけですので、ひっぱれば取れます。ただ、今回は結構かたかったので、ねじりながら外しました。
外すと、軸が見えます。むむ、タイヤの刺さる部分はローレット加工ですね。スプライン加工のほうが良いのでは??回転に対して滑りそうですよね。
確か、野中製作所のベンツのタイヤ部分はスプライン加工でした。
それでは、次に、ボディ(黄色のハマーの)を取り外します。リヤ側は駆動ユニットの奥側に大きめのねじが両側にありますので、これを外しましょう。
フロント側はサスのキングピンの上部におくまったねじがあります。左右ともに外します。
すると、ボディは外れます。ただ、LEDの配線とアンテナ配線がありますので、完全にきりはなすことはできません。あきらめてこのまま進めましょう。
今回、問題が発生しているのはあきらかにギヤ部まわりですので、このリヤ駆動ユニット内を分解する必要があります。そこでじっくり見てみると、上面のこの3本のねじで、リヤサススプリングが固定されていますので、これを外します。
ばねがとんでくることはありませんが、そおっと外しましょう。
はい、下の通り、はずれました。次はこのリヤ駆動ユニットを外しにかかります。
リヤ駆動ユニットの固定ねじを外すためには上部の前方に見えるねじ2本をはずして
電脳部の蓋をずらす必要がありそうです。下の写真ドライバーが刺さっているところのねじを外しましょう。
電脳部の蓋を下の写真の通りずらしたら、リヤ駆動ユニットの固定ねじ2本にアクセスできます。これは少し奥まっていますが、普通のねじですので、外してしまいます。
ここまできたらやっとりリヤ駆動ユニットが外れます。ん~子供が使っていたので汚いです。
原因究明のためにはここを開ける必要があります。 ねじ5本をはずして・・・。
ぽん!ギヤは普通!!まったくギヤ欠け等はありませんね。まずはほっと一息。ここでギヤ欠けしてたら、部品交換しないとなおりませんからね。
では、なぜクラッチが滑ったような状態になっているか・・・。
この駆動ユニットは①モーター軸⇒②ピニオンギヤ⇒③セカンドギヤ外周⇒④セカンドギヤ内周⇒⑤サードギヤ⇒⑥シャフトとなります。
ギヤ間が滑っていないとすれば、滑っているのは軸とギヤの間となります。
それに相当するのは①と②の間、⑤と⑥の間となります。
で、部品を触りながらなやむこと10分。
やはりここ⑤と⑥の間でした。車軸のシャフト上にくっついているこの白いギヤ。なんの問題もなさそうで、さわってもちゃんとくっついているのですが・・・。
ペンチで挟んでギヤを回すとキュキュキュキュと空転します。
大きいタイヤのついたハマーでこのシャフト径だと、抵抗がある路面では相当なトルクになりますのでここが滑るのでしょう。
○原因
というわけで、原因がわかりました。
「車軸のシャフトと、それに装着されたギヤの間の滑り」
そうなった理由は機械設計を行っているゆんゆんふぁいたーの意見でしかありませんが。。。
①そもそもシャフトとギヤの接合設計が悪い(スプラインのほうがいい)
②シャフト径に対してタイヤ外径が大きい(小径タイヤの他車種流用?)
③ギヤの材質が悪い(ふにゃふにゃ)
○意見
原因は上記の通り、わかりました。
大した使い方もしてないし、子供の使用レベルです。おそらく同じ現象が発生しているユーザーは大量にいると思われます。また、使い方がわるいからなる、というものではなさそうですね。
ゆんゆんふぁいたーの息子もそうですが、自分が壊してしまったと悲しんでいるところを考えると、ここはしっかり作ってもらいたかったなというところです。できれば外力に対するクラッチ的な逃がしを入れるとか。
というわけですが、このまま何もしないわけにはいきませんので、次回、対策と再組み立てについてお送りしたいと思います。
ゆんゆんふぁいたー