こんにちわ、ゆんゆんふぁいたーのお時間です。
今回はJZZ30ソアラの異音対策第2弾、つまり第1弾で異音が収まらなかったということなんですが、それの準備編をお送りしようと思います。
ちなみに前回は↓のとおり、オートテンショナーの交換を実施しました。しかしながら異音はとまりませんでした。
●今回の推測
で、今回異音の原因として推測したのがこちら〜
そう、エアコンコンプレッサーです。ただ、エアコンがかかっていてもいなくても異音はしますので、ベルトのプーリー内、マグネットクラッチだと推測しました。
●今回の実施事項
すぐにソアラのマグネットクラッチを分解してベアリングを交換して…とはいけません(笑)何せ、1JZのファンベルトはすべてのプーリーを1本のベルトで回すタイプ。
作業ミスで元に戻せなくなると走行不能ですから、プライベーターは確実にイケると分かってからしか踏み切れません。
というわけで、今回は、下のようなながれでいこうとしたわけです。
「予備のエアコンコンプレッサーを購入」
「予備のマグネットクラッチを分解できるようになる」
「車体に着いたマグネットクラッチと交換する部品をげっとする」
●今回用意したもの
今回の作業、ほとんどネットに載っていないのです。おそらく、多くのプライベーターも、エアコン関連は「ガス」がネックになってショップに任せているのでしょう。
で、仕方ないので、いろいろ考えて準備したのがこちらの工具。
・ベルトレンチ
・スナップリングプライヤー
・2爪プーラー
・10mmボックスソケット
・スピンナーハンドル
たぶんイケる、となんとなく集めてきました(笑)
●クラッチプレート取り外し
まずは下の中心にあるボルトを外します。
ただ、内部通電がない状態だとクラッチが繋がっていないのでポンプが回ってしまってボルトを緩めることができません。ついでに、ポンプが回るとポンプからオイルがでてきます・・・。
車載ならベルトがついているから回り止めになって外れるでしょ??と最初は思っていたのですが、外側のプーリーはマグネットクラッチが通電していない限り空転状態なので、結局プーリー部分を固定しても意味がないんです。
そこで、購入したのが「ベルトレンチ」です。なかなか売ってない気もしますがこれを一番手前のクラッチプレートの外周にかけます。これを使うことでクラッチプレートが固定されるのでセンターのボルトを緩めることができます。
こちら向きに、ベルトレンチをかけるとセンターボルトを緩める反力側に力をかけれます。あとは手でインパクト的に力をかければオーケーです。
はい、取れました!
トルクは大したこと無いですが、ロックタイトが塗ってあるので終始渋い感じがします。ここが最初の難関でしたので、結構すんなりいって満足(笑)
ボルトが取れたら表のクラッチプレートを引き抜きます。
中にはシムが入っていますのでゆっくり引き抜きましょう。
下の写真がシムです。今回分解したコンプレッサーには1個しか入っていませんでしたが、厚さ違いや数量違いがあるようなので、気を付けてくださいね。
●プーリー取り外し
次は、プーリーを固定しているスナップリングを取り外します。異音の原因はプーリーに圧入されたベアリングと推測してますのでここを外さないと修理できないですからね。まずは、スナップリングプライヤーを軸用に組み換えします。
そしたらスナップリングに刺して開いて…あれ。サイズが足りずにちょっとしか浮きません…(;_;)
ここはむりやりマイナスドライバーを入れてこじって外します。車載の状態で同じ作業ができるか心配ですが…。なにせ、今回の作業は車載状態のソアラのコンプレッサーで同作業を実施するための練習でもありますからね。
というわけで、なんとかスナップリングが外れました!ちょっと変わったスナップリングですね〜ジグザグしてます★おかげで通常のC型スナップリングより外しやすかったですが。
ここまできたらプーラーでプーリーを引き抜きます。紛らわしいですがプーリーをプーラーで抜きます(笑)
下の通り、コンプレッサーを立てたほうが作業はしやすいです。まぁ、車載のままでやる場合は水平ですけど。ここでは2爪プーラーを用いていますが、3爪でも問題ありません。おそらく車載状態だとしてもラジエターさえはずせば、作業は可能でしょう。
はい、抜けました〜!!ほとんど力は必要なかったので、手でもなんとか抜けるかもしれません。個人的には斜めに引っ張って痛めるのが嫌なので、プーラーを積極的に使うようにしています。
外したらマグネットコイルが見えます。このセンターの軸に問題がなければ、ソアラの車体についているものをそのまま使う予定です。プーリーのベアリングが完全死している場合はココの軸が滑って痩せることがあるそうです。ですので、チェックポイントとして覚えておきましょう。なお、死んでいた場合はこのマグネットコイルも交換が必要となります。
ちなみに外したプーリーのベアリングは
Nachi 30BGS10DSTの記載があります。このベアリングをてにいれれば、今のソアラから外したものに再圧入して新品化できますからねー!
というわけで、マグネットクラッチの分解ができましたー!
今回は準備編でしたが、これなら車載状態のマグネットクラッチ分解は可能そうです。
次回はソアラについているものを分解、交換しようと思います。
以上、ゆんゆんふぁいたー