はーい、こんにちわ、ゆんゆんふぁいたーのお時間です。
本日はこちらのJZZ30ソアラのエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチプーリー交換後編をお伝えいたします。
クルマはこちら、それにしてもかわいい顔ですね!!今回の作業で異音が消えることを祈って、作業を進めたいと思います。
●作業前編
作業前編では、主にマグネットクラッチの分解のためのスペース確保をおおくりしました。今回は、メインとなるマグネットクラッチ分解&プーリー交換作業をお送りします。
前編でお送りしたスペース確保作業により、下の写真の通り、かなり作業スペースができました。
それでは、早速作業です。
●ファンベルト外し作業
まずはファンベルトを取り外します。
下のようにオートテンショナーにロングメガネ14mmをかけて、時計回りに回します。
ベルトが緩んだ状態で、プーリーからベルトを外します。
下のように外したら、ベルトは邪魔にならない位置に置いておきます。カップリングファンがついているJZZ30後期やJZX100などはベルトを外すのがめんどくさいので、完全には取り外さないほうがラクですね。JZX90は油圧ファンですし、JZX110は電動ファンですから、ベルトは完全に外したほうが良いですね。
●マグネットクラッチ分解作業
ここまできたら、さっそくマグネットクラッチの分解作業です。
作業自体は、ちょっと前にお送りした、単品での作業と同じです。
まずは、ベルトレンチで、コンプレッサーのクラッチ部をつかんで、空転しないように押さえます。
下の写真のように行います。カップリングファン側のスペースは限られているので、バッテリー側のスペースを有効活用して緩めます。トルク自体は低いので、簡単に緩みます。
はい、緩みました。六角サイズは10mmです。やはり若干ロックタイトが塗られているような気がしますね。渋い感じがします。
とりあえず、ボルトを外したら、ゆっくりとクラッチプレートを外します。
内部には小さなシムが入っていますので、とにかくゆっくり外しましょう。下の写真でもシムが1枚落ちそうになっているのがわかると思います。
クラッチプレートを外すと下のようになっています。
緑!!のベアリングがあって、その押さえにスナップリングがついてます。正直な話、このスナップリングが外せるか&つけれるか、がこの作業の関所です。
前回もお送りしましたが、購入したスナップリングプライヤーはサイズが足りませんでしたが、何とか下のように浮かすことができました。ここまで来れれば、マイナスドライバーで抉ると取れます。
はい、とれました。
前回、コンプレッサー単品で作業した際にはここでプーラーを使いましたが、今回はそのまま引っ張れば取れそうでしたので、そのまま引っ張ることにしました。
手で引っ張ると・・・・
取れました!!!鮮やかな緑のベアリングが見えて、正直今からつけるプーリーについているベアリングより新しそうに見えます。もしかして交換しても治らないのでは・・・という気持ちになりますが、ここはとりあえず交換です!!
一応、外した状態のマグネットコイルもご紹介。中心の軸が大丈夫かどうかだけは確かめますが、これなら全然問題ないですね。
●プーリー取付作業
予備のエアコンコンプレッサーから剝ぎ取ったマグネットクラッチのプーリー(茶色のほう)と見比べてみます。ん~ほとんど程度の差は感じられません。ですが、必ず良くなる、と信じて作業を進めます。
まずはプーリーを取りつけ。挿すだけですからかんたんですね。
この状態でクルクル回して、変な音がしないかチェックします。ちなみに、もとのプーリーも手で回す限りは特段へんな音がする、等はありませんでした。
次はスナップリングを装着します。とにかくここが難しかったです。なんとか半分ひっかけたら。マイナスドライバーでヨジヨジと溝に嵌めていきました。
ここさえ過ぎればもう終わったようなものですね。
あとは、クラッチプレートを取り付けします。締め付けはまずは手で。ここでナメるわけにはいきません。
逆順で締め付けるだけですので、難しくはありませんが、工具が完全に逆向きになりますので注意しましょう。ベルトレンチは今回初めて購入、使用しましたが、チェーンタイプのものより噛みつきが良く、大変使いやすいです。しかも対象物に傷がつかないので良いですよね。
できあがったらファンベルトを取り付けします。
インタークーラーの配管をとりつけしたら、バッテリーを載せましょう。基本は逆順ですが、取り付ける際にボルトやナットをインタークーラーの配管に落とさないように注意です。
インタークーラーの配管も接続したら、残るはラジエターのアッパーホースだけです。
クルマイジリは大体そうなんですが、元に戻す時のスピードは2倍くらいになります。おかげで写真を撮り忘れる、ということが多いので、毎回注意深く写真を意識しています(笑)
●動作確認
はい、元通り、フル純正のふつーのエンジンルームに戻りました。
あとはエンジンをかけて異音がするか・・・
とりあえず、アッパーホースを外したのでLLCを注入して、エア抜きの準備をします。タンクへのホースを遮断して、エンジンをかけます!!!
おおおおおお!!!ついにシャリシャリ音が消えました!!!
感動の瞬間です。これで使われなかったオートテンショナーも天に召せますね(実際はヤフオクに召されますが(笑))さらにエアコンオン!!!
ちゃんとクラッチがつながります””完璧。
というわけで、2回にわけてお送りしました、JZZ30ソアラのエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチプーリー交換。
本当に異音が消えました。
もし1JZにお乗りで、妙な異音に悩まされている方がいらっしゃいましたら、マグネットクラッチのプーリーのベアリング交換してみるのが良いと思います。エアコンのONOFFには関係なく音がなりますのでテンショナーだと早合点しがちですが、こちらも疑ってかかるといいかと思います。
ゆんゆんふぁいたー