こんにちは、ゆんゆんふぁいたーです。久しぶりのブログアップですが、今回もJZX110ネタです。
それもそのはず、下の写真は先日のドリカーナイベントの1枚…。
そう、下の赤い水たまりはオーバーヒートで噴出した冷却水です。
事件は朝8時の奥伊吹モーターパーク。オーバーヒートなんて遠い国の話と言えそうな気温。なぜか純正水温計が少し斜め上を向いていて不思議に思って軽く走ったところ、このようにオーバーヒートしました。
○原因
原因を現地で探したところ、ラジエターロアホースが冷たいのにアッパーホースはチンチンでオーバーヒート…ウォーターポンプかサーモスタットでしょうと判断!
現地でウォーターポンプ交換はできないし、帰るのもままならない状況でしたので整備士さんの意見から必殺技で、サーモスタットぶった切りを行いました。
この通りぶった切りして、ただのOリング付きプレートにして装着しました。結局そこが原因で、現地では午後はしっかり走りました。
○修理
とはいっても、そこから1週間。通勤では銅ラジエターのおかげでまったく暖機しないので職場に着いてもアイドルアップなんじゃないかってレベル…(笑)
というわけでディーラーでさっそく以下の部品を購入しました。
購入したのはサーモスタット、ラジエターキャップ、サーモスタットガスケット、サーモスタットハウジングナット、タービンのコンプレッサー側アウトガスケットです。
問題のサーモスタットはエンジンのこの位置です。
見えますかね…ダイレクトサクションにしてスッキリしてますが、それでも見づらい位置です。
○作業
まずはラジエターキャップを開けます。
次にリザーバータンクからキャップを抜きます。
そしたらタービンのコンプレッサーのパイプを外します。上から作業する場合邪魔なので外したほうがいいです。その際は異物混入防止のためにテープを貼りましょう。
次にサーモスタットハウジングのナット2つを外します。角度が厳しいので首振りのラチェット必須です。
外れるとガッツリ冷却水が吹き出します。そのままさくっと外せば以下の通りハウジングが外れます。
新旧比較…左が新品、右が例の…(笑)
新品の組付けはエア抜きボッチの位置をハウジングの突起と合わせて取り付けましょう。
向きは以下の通りです。
あとは元通り締付けを行い、冷却水を入れたら漏れをチェックしましょう。
○エア抜き
終わったので冷却水を入れてエア抜きです。
リザーバータンクとの間のホースは遮断して、ラジエターキャップ部に適当なベットボトルを突っ込んでエンジンをかけます。
あとは暖機して、サーモスタットがひらくまで待ち、エアがガボガボ出るのを確認、最後にヒーター全開でエアを抜きます。
最後はすべてもとに戻したことを確認して、終了です。ラジエターのエア抜きは周囲の家があるゆんゆんふぁいたーにとって大変めんどくさい作業です。
爆音のマーク2をずっとエンジンかけておくわけなので…。
まあ、そのため今回の作業は午後の息子たちのお昼寝タイムに超高速で実施しました。
今回、オーバーヒート後でもそのまま走れましたが、120℃レベルまで上がってます。1JZエンジンの場合、純正で鉄ブロックに、メタルガスケット、セミ鍛造ピストンなどのおかげで、たすかってますが他のエンジンではブロックが歪むなどして一発ブローだと思われます。
オーバーヒート後はエンジンの状態をちゃんとチェックして走りましょう。