yunyun-fighter’s diary

群発頭痛と闘いながらも一生懸命子育てに仕事に、夢を追いかける人生のブログ。

JZX110 JZS171などJZX系のデフマウントブッシュ交換! ~打ち抜き圧入編~

 こんちわ!ゆんゆんふぁいたーです。本日は前回に続いてデフマウント交換!

今回はデフマウントの打ち抜きと圧入です、デフ降ろしでひーひーいってる35歳ゆんゆんふぁいたーですが、ここまでは下ごしらえ、料理で言うなら、鍋を準備して湯を沸かしたところです。

まぁ、いいとこ野菜を洗ったくらいのとこですかね!

下の写真はすでに打ち換え終わった2つのデフマウントブッシュですが 意外や意外、こいつらの交換は力(ちからと書いてりきと読む)より知でした。


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これがデフを下ろしたあとのフロア下。

ここに潜り続けてひたすらハンマリング・・・近所の目も気になるし・・・とか。

ぜったい途中で雨降るよね・・・とか悪い方向にしか考えはいきません・・・。f:id:yunyun-fighter:20200725145450j:image

0.準備;工具

 

今回の打ち換えにあたり、準備した工具は以下の通り。

とにかく打撃数を少なくしたい、メンバーを下ろしたくないということで、下準備を実施しました。

打ち抜き用としてメインの工具は以下。

①ハンマー 1.3kg 短柄タイプ

②貫通大型マイナスドライバー

③平たがね

④タイヤレバー(写真にはないですが、250mmタイプです)

⑤ガスバーナー

 

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1.加熱

たくさんの方がDIYでハンマーヒャクダタキ!!!二度とやりたくない!!!なんて書かれている理由がこの作業なんですが、デフ側から見て、このマウントの出代が4mmくらいしかなく、ここを叩き込んだらもうたたくところがないんです。あとは細いたがねなんかをつかってコツコツたたき続けるしかないのです。

ちなみに、その出代をたたくのも、加熱無しではとにかく硬いのでとんでもない回数たたくことになります。

 

そこで、今回はジャジャーン!!ガスバーナーです。メンバー側をバーナーで熱々になるまで加熱します。ゆんゆんふぁいたー感覚としては、1分~2分くらいでしょうか。ブッシュ側に熱が伝わってほんのり煙がでたころには十分温まっています。

上側のシルバーのものは、遮熱シートです。マニの近くなんかに貼るやつですね。あの奥側にはガソリンのラインがあるので、ごっそり覆っています。腹の上にリヤメンバーの状態で爆発されて腹上死・・・・いい年にはなりましたが、まだ考えたくない死に方です(笑)

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2.打ち抜き作業

 

上記の通り温まったら、デフマウントの上下を思いっきりたたきます。

だいたい上5回、下5回でツラまで抜けるでしょう。
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そしたら、リヤ側からのぞいて、タイヤレバーをひっかけて5回ほどグネグネやると・・・下の写真の位置まで出てきます。もう出てこないなぁ、と思うくらいまでやったら、あとはまたデフ側に移動します。
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はい、下の写真ではデフマウントの下端はもう奥まってますね。そこで、平たがねとハンマーで上端を5回ほどたたきます。当然ですが、体制やたがねを持っているということから、打撃力は半減しますが、しっかりとあたためてあれば・・・

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コロっと取れます。初めてやりましたが、打撃音さえ問題なければ作業は楽です。ご近所さんにモチでも配って挨拶しておけばよかったと後悔・・・。
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 ちなみに、ゆんゆんふぁいたーは完全なるプライベーターですが、最悪ショップに持ち込めるように、片側ずつ作業します。圧入できなくても片側デフマウントがついていれば、走れますから。

だって2LグレードのGX110とかは片方しかデフマウントついてないもんね!!

 

3.圧入準備(SST?)

圧入するにあたり、当然ですが、押し込む力を出すナニカが必要となります。

トヨタから純正圧入ジグは発売されていますが、約10万円、かうわけないですね(笑)

 

仕方なくそこら辺の廃材をつかってそれっぽい感じにしました。

①内径φ100くらいのパイプ材(長さ60mm)

②1辺95mm厚さ10mmくらいの板2枚(中心に15mmの穴つき)

③ボルトM14 SCM435 全ねじ 首下150mm

④ナット3つとワッシャ数枚

こいつらをつかってボルトをしめつけることで押し込みます。

 


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4.圧入作業

 

さっそくぶち込みます。軽ーく手でおしこんでなんとなくくっついたら、ボルトとナット、板(パイプはまだ使わない)を上手にくみあわせます。必ずデフ側からボルトは入れます。なぜなら・・・・圧入後にボルトが抜けなくなるからです。

リヤ側はダブルナットにしておきます。
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リヤから見て左側のデフマウントは上下にボルトがあり、センターではないため、どんどん傾いて圧入されそうになります。

そうなったら、一度はずして、違うほうの穴で圧入する。というのを2、3回繰り返します。だんだんまっすぐになってくるので、おもったよりラフで大丈夫。
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あるところまで締めるといきなり固くなって入らなくなりますが、それは圧入の逃げがないからです。ここで最初に用意しておいた鉄のパイプをいれて逃げを作ります。

ボルトの使い方は上記のときと同じですが、この60mmのパイプ分の逃げを考慮して、ちゃんと150mmくらいのボルトを用意しましょう。
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はい!!!!!!!

途中コクコク音がしますが、潤滑材をちゃんとぬっとけば意外とあっさり入ります。気になる左側の穴のまっすぐ感も・・・・・目検で圧入した割にまっすぐ★オーケーです。
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 よく、右側の穴1つのマウントのほうが硬いとか入れにくいとか言われますが、それは外周の板の折り返しがゴツいからです。抜くのは硬いんですが、折り返し部にタイヤレバーをかけて外す方にとっては、逆に右側のほうが抜きやすいはずです。

圧入は治具で行うのでさほど硬さは感じませんでしたね!

 

 

今回メンバーを下ろしていないため叩き込むことは行っていませんでしたが、某愛知県のT自動車さんがメンバーを降ろさないと…と言っていたのは叩き込みたいからだと思います。実際、ただの鉄板でここまでピタピタに入るのならその必要はないと思いますがね(笑)

 

とにかく、デフマウント交換は力より知です。

 

抜きは「加熱」、圧入は「治具」これでほぼほぼ皆さん成功するはずです。

ぜひぜひこの方法で実施ください。また、質問や治具の作り方等でお困りでしたら質問欄からご連絡下さい★

 

ゆんゆんふぁいたー