こんにちはゆんゆんファイターです。
本日はJZX110のフロント足回りについてです。
作業ではなく、今回はゆんゆんふぁいたーの理想の足回りとその作りについて考察しようかと思います。
○同様検討が可能な車種
・JZX90,JZX100,JZX110,JZS151,JZS171,SXE10等
※JZX90とJZX100、JZS15クラウンはアッパーアーム流用の内容は除外です。
○今回のフロント足まわり仕様変更について
現在のゆんゆんふぁいたーののフロント足は以下の状態です。
見てわかるように、「アームが入ってます」というフロントキャンバーですね。
実測で約6.5度です。
○現在の足回りですが・・・・
・縦ナックル:30mm短縮、キャンバー補正無し
・ロアアーム:25mm延長、キャスター補正無し
・ロアアーム偏心カム:全寝かせ側
・アッパーアーム:JZX110純正
・タイロッド:JZX110純正
・タイロッドエンド:JZS161純正
・テンションロッド:JZX110純正(JZX100TRDブッシュ)
・ナックル:挟み込みタイプ切れ角アップ(ロールセンター15mm補正)
という組み合わせです。
○その前の状況はこちら
赤字部がこの1か月で変更した内容となります。
・縦ナックル:JZX110純正
・ロアアーム:JZX110純正
・ロアアーム偏心カム:全寝かせ側
・アッパーアーム:JZX110純正
・タイロッド:JZX100純正
・タイロッドエンド:JZX110純正
・テンションロッド:JZX110純正(JZX100TRDブッシュ)
・ナックル:挟み込みタイプ切れ角アップ(ロールセンター15mm補正)
という感じでした。
実測で3.5度程度。キャンバーついてるね!というくらいでナチュラルキャンバーに毛が生えたくらい、という印象でした。
○そもそもの発端(不満)
不満:フロント車高が高い⇒もっと下げたい
障害:アッパーアームのアームロック⇒車高が低いので当たる。
そう、そもそもは、フロント車高を下げるのが目的でした。ですが、アームロックが障害となっていました。そこでアームロックの対策をまず検討しました。
○アームロック対策案
アームロック回避には以下の対策が考えられます。当然デメリットもあります。
案①:縦ナックルの短縮:鋳物溶接という強度不安、高額
案②:バネレートアップ:すでに26kという状況、乗り心地
案③:ボディ加工:ボディ穴あけは素人では困難、加工費
案④:アッパーアームボールジョイント変更:10mm程度しか稼げない
ということから、対策は案①の縦ナックル短縮としました。
これにより、アッパーアームのアームロックは改善されますが、今度は、弊害としてキャンバーが起きてしまいます。そもそも3.5度程度だったキャンバーは0.5度~1度程度まで起きることになります。
当然ですが、キャンバーが起きてキャスターも変化し、フロントタイヤが前方に移動したので、フェンダー干渉が発生しました。正確にはバンパー取り付け部あたりですね。
そんなことから、今度はキャンバー起きの対策を検討しました。
○キャンバー起き対策案
案①ロアアーム延長⇒高額、鋳物溶接の強度不安、タイロッド延長
案②キャンバータイプ挟み込みナックル⇒入手性悪
案③アッパーアーム短縮⇒スクラブ半径増大。
※案③のスクラブ半径とはハンドルを切ったときのタイヤの描く軌道です、ナックルの回転軸がそとにあればあるほどスクラブ半径は小さくなります。スクラブ半径が大きいと、フェンダーへの干渉大きくなること、ナックルが受ける反力も大きくなります。
いろいろ考えても仕方ないので、案①を選択、風間オートの延長ロアアームを購入しました。
この変更により、タイロッドの長さが足りなくなり、以下の状況となりました。
JZX110タイロッド+JZX110タイロッドエンド ⇒短い
JZX100タイロッド+JZX110タイロッドエンド ⇒短い
JZX110タイロッド+JZS161タイロッドエンド ⇒やや短い(何とか使える)
ということで、JZX161タイロッドエンドにした結果がこちら・・・
走れる、けど、干渉が大きく、ホイールをやや内側に移動するか、フェンダーを出すしかない・・・。
原因は…
①ロアアーム延長により、レバー比が大きくなり、同じバネレートでもストロークが増えた。
②ロアアーム延長でキャンバーが増加してもタイヤ上端は思ったより内側へ入らなかった。
の2点ですね。
○フェンダーヒット対策案(ここからは次回やること)
そこでさらに検討しました。現在の9J+6mmのホイールを収めるため、やはり上記の案①ではなく案③とすることにしました。
巷ではJZX100アッパーアーム流用はキャンバー角で約7度寝るという情報が回っていますが、ゆんゆんふぁいたーの車両では縦ナックルの短縮でキャンバーは3度近く起きています。とすると、偏心カム次第ですが、約4度~7度となるのでは?と推測したわけです。
ただし、ホイールがツラになるように少しスペーサーを追加することにはなりそうですので、ホイールのスクラブ半径は大きくなります。
購入したJZX100アッパーアームはこちら(左)。JZX110アッパーアーム(右)と比べるとかなり短くなっていますね!この分キャンバーとなります。当然アッパーアームのアームロックは発生しやすくなりますが、縦ナックルを30mm短縮しているので問題ないと判断しております。
というわけで、また次週の週末作業とはなりますが、以下の通りに変更したいと思います。変更ポイントは下の青字部となります。
・縦ナックル:30mm短縮、キャンバー補正無し
・ロアアーム:JZX110純正
・ロアアーム偏心カム:中間
・アッパーアーム:JZX100純正
・タイロッド:JZX100純正
・タイロッドエンド:JZS161純正
・テンションロッド:JZX110純正
○キャンバー角への影響まとめ
今回フロント足回りを色々変更する中で、各部品のキャンバーへの影響度が確認できました。ざっくりですがまとめたいと思いますので、これから同様の変更をされる方の参考になれば、と思います。
・縦ナックル:30mm短縮、キャンバー補正無し⇒ポジ側 3度
・ロアアーム:25mm延長、キャスター補正無し⇒ネガ側 6度
・ロアアーム偏心カム:全寝かせ側⇒±1.5度くらい?
・アッパーアーム:JZX100⇒ネガ側 7度
・タイロッド:JZX110純正
・タイロッドエンド:JZS161純正
・テンションロッド:JZX110純正(JZX100TRDブッシュ)
・ナックル:挟み込みタイプ切れ角アップ(ロールセンター15mm補正)⇒やや寝る
今回いろいろいじくってわかったことをまとめました。
次回はJZX100アッパー装着と足回り検討第二弾をお送りしようと思います。
ゆんゆんふぁいたー